恵文社一乗寺店 

毎日コミュニケーションズ 

2010年10月発売

ブルータスの本屋特集でも大々的に紹介されていた、京都にお店がある「恵文社一乗寺店」。「“とにかく新しい本”を紹介するのではなく、一冊一冊スタッフが納得いくものを紹介したい。」ウェブサイトをリニューアルした際に掲載した「恵文社一乗寺店」のマニフェストにもなっているそうなんですが、個人的にはこの出版不況といわれている状況の中でこんな志を持っている本屋さんがまだいる。それだけでもう涙が出てきそうだ。 

本は「恵文社一乗寺店」を爽やかにサラッとまず紹介してから、「恵文社一乗寺店」の周りにある面白い場所や、おいしいものを提供してくれるお店。個性豊かで芯の一本通った仕事をしている様々な人など。さっきも書いた、スタッフが納得いくものを紹介したい。まさにそれを早速証明するかのように、本を1ページ開いた瞬間から閉じる最後まできっちり紹介されている。すごい京都の一部のコミニュティを紹介した本なんだけど、本からは内輪的な感じが一切伝わってこないからまた不思議で好感度も大。観光地なんかどうでもええ。今度京都に行ったら真っ先にお店に直行します。