ジョン・ライドン
シンコーミュージック
2016年4月発売
コロナなんて存在すらしていない。肌寒いような肌寒くないような。こんな季節だ。旅の帰りに岡山「未来屋書店」で自分への手土産にしたのは。まるで百科辞典。ブックエンドなんて、そんなヤワなもん必要なし。本屋の中で本だけで自立していた。ジョン・ライドン新自伝。買ってすぐ挑戦してみたけど、恐ろしいほどのページ数にあえなく撃沈…今度こそ決めてやるぜ!
セックス・ピストルズはアルバム一枚、パブリック・イメージ・リミテッドはアルバム10枚。マシンは同じでも、ステアリングを握ってるかいないかで意味合いは全く異なる。衝撃度は前者に軍配が上がるかもしれないけど、彼の本質は後者にこそあるんじゃないかと思う。バンドの運営やビジネスなども含めて、ひとりの人間の成長を間近に感じることができた。語りまくってくれているおかげで、周辺の音楽についてリアルタイムに把握できたのも、とてつもなく大きな収穫。初出のエピソードも途方もなくあったけど、やはりジョン・ライドンはジョン・ライドン。取って付けたくないから、不謹慎だけど先に言っておく。親兄弟ではないけど、この人がこの世からいなくなったら号泣する。まだまだ元気でいてくれよ!