『100の基本』

松浦弥太郎

マガジンハウス

2012年9月発売


「自分の経験しか、本当の情報にはなりません」。引退会見で似たようなことを言っていたので驚いた。若くして渡米。徹底的に守られた毎日のルーティンといい、松浦弥太郎とイチロー。職業こそ違えど、この二人に共通点を見つけることが多い。店に行くたびに、いつも手にとっては読んでいた。アリオ倉敷の中にある無印良品でとうとう購入。この本を読んでるのかな。イチローのバットの置き方と同じくらい、ここで働いている人はみんな丁寧に商品を扱う。「うるさい音を出さない静かな所作」。基本がしっかり身についている。

 

200の基本。常に身につけて変化させていくという著者自身が活用している100の基本と、「COW BOOKS」10周年を機に、スタッフみんなが共有するルール100個。見開きでひとつずつを贅沢に簡潔に紹介した、毎日の暮らしや仕事に役立つ一冊。二つの形に分けられてはいるけど、そんなことも関係ないくらいに、どんなシチュエーションでも使える有用な基本が沢山書かれている。「100冊の本を読むよりも、よい本を100回読む」。手持ちの本をちょうど手放したところだけど、この本はそんなとびきりの一冊になりそうです。