雑誌
プレジデント社
2016年12月発売
「僕は未来のある若者が卵焼きを作るのに何年もの無駄な時間を費やすのを見ていられない」。そうは言いますけど、ホリエモン。「将太の寿司」を読んできた人間にとっては表に出さない、そういった陰の努力も密かに楽しみにドキドキしながら大枚握りしめて鮨屋に入っていったもんだよ。「ダンチュウ」の鮨特集。何年もの時間を費やして会得したであろう、玉子焼きもしっかり紹介。表面をキャラメリゼなんてのもあるのか…食べてみたい。
山本益博に早川光。鮨関係の本を手当たり次第に読み漁ってきた人間にとっては、まさにレジェンドのような人たちが、とっておきで必殺のニューディスカバリーな鮨屋を紹介。写真や味はもとより、通いつめたそれぞれの書き手の主観満載の、店の雰囲気や主人の個性がじわりじわり文章からあぶりでていたのが、まさに自分が求めていた内容だっただけに、違うところでよだれが垂れた。気になる鮨屋を大量にインプット。想像と実際の雰囲気がどれくらい違うのかを足と舌で再確認するのが、食の本を読んだ後のお楽しみ。それから。鮨特集も充実しているけど、それ以外の記事もかなり充実していた。読み応えたっぷり。