『いつにも増してブスな気がする』

ヤゴヴ

KADOKAWA

2017年11月発売


クックッと笑う、そんな生易しいもんじゃない。久々に漫画を読んで大爆笑した。身内が読んでみたいと言った漫画。洋服を床に叩きつけるこの表紙を見て、自分も読みたくなった。店内で在庫検索するも、売り切れ表示でその場は退散。ネットでも買わずにいたら、あの表紙がまた目に飛び込んできた。倉敷の「ヴィレッジヴァンガード」で購入。ラッキーなことに、限定特典ペーパーもついてきました。

 

「喪女」。検索するまで、この漢字が何て読むのかわからなかった。行き場のない母性をお米にぶつける女性。 のっけから漫画のテンションが尋常ではない。初っ端からもう、アクセルベタ踏み。この勢いが痛快そのもので幾度となく腹筋崩壊。喪女社員ということしか情報はないけど、作者はジャンプ黄金期を体験しているような気がする。少女漫画の素養は皆無。存分に影響を感じるのは漫☆画太郎。だけど、細かい着眼点は女性ならではもの。喪女と無関係の人まで、おかしなテンションに巻き込まれたりしていて、そのバランス感覚も相当に面白い。この気が触れた勢いはそのままに、これから生み出される漫画も読んでみたい。今後も注視していきたい漫画家さんです。