中川ちえ
メディアファクトリー
2002年11月発売
コーノのドリッパー。これが3万円ぐらいする代物だったらよかったんだ。それだったらハンドドリップをすることもなかったし、毎日こんなにコーヒーのことを考えることもなかった。プロが使っているのと同じ器具がすぐ手に入るし、なにより安価過ぎる!このおかげで、次から次へとコーヒー器具が増殖してしまっています。
見つけた瞬間に勝負は決まった。大阪の「ブラックバードブックス」で購入。フードライター、中川ちえさんの著書。贅沢に写真をたっぷり使ってじっくりゆっくり、コーヒーを抽出する様子や器具などを紹介。文字数だけでいったら、コーヒーを一杯いれる間に読めてしまうくらいの文章量。だけど、この充足感と幸福感。コーノのドリッパーを実際に使っているから親近感もひとしお。基本は同じだけど、今までに知ったハンドドリップとはまた微妙に違ういれ方。コーヒーの楽しいのはこういうところ。「せかせかと慌てていれた日は、神経質でいやな味がします」。そうならないコーヒーを毎日いれたいものです。