『ビートルズを笑え!』

中山康樹

廣済堂出版

1998年8月発売


倉敷「読楽館」へ。先日読んだ「これがビートルズだ」を返しに行ったら、また別の本を貸してもらいました。しかも、またしても中山康樹さんの著書!もう、お言葉に甘えてしまえ!別に本も買ったから後ろめたさもなし!

 

針を変える必要もない、ディスクを変える必要もない。今回もネットの力を最大限に活用。全曲再生しながらまた読み耽った。「これがビートルズだ」はビートルズの全公式曲213曲、すべてを一曲ずつ解説するという、とち狂った企画だったけど、今回もそのキマり具合は何ら変わらない。今度はシングルをリリース順に一枚ずつ完全網羅。恐ろしいことにアルバムもすべてに解説つき。前回で、この人のディスクガイドは面白いという太鼓判が押されたわけだけど、今回は特にシングル編が凄い。たぶん事実と仮説と妄想と大阪人のノリと笑いがごちゃまぜになった最高に笑える解説。「2人そろって、つなぎなしで粉をこねはじめた」。キャリア後半のジョンとポールのパワーバランスを老舗そば屋に例えるとこなんか秀逸過ぎる。またまた深く広く、ビートルズというのはどんなバンドだったかということを改めて知ることができました。