松浦弥太郎
集英社
2007年2月発売
規則正しい正方形の形をした店内。一冊たりとも適当に仕入れて並べてるとは思えない、ピシッと背の高さが揃ってサイズぴったりに本棚に収められている本。無駄なものが一切置かれていない、コーヒーを飲みながら読書に完璧に集中することもできるテーブル…これまで良い本屋には沢山行ってきたけど、感動した度合いという点では間違いなくダントツにこのお店に軍配があがると思う。本は「カウブックス」オーナーである松浦弥太郎さんの著書。一冊丸々本のことを語った著書を読んだのは初めて。「実は本籍地が名古屋だったりする」。やっぱりマジックが炸裂した!名古屋の「カルロバ360」で偶然購入。
「今になって読んでみると、あまりの悪文にからだ中から冷や汗が出る」。松浦さん、それは読んでるこっちだって同じです。独特の文体がある松浦さんだけど、ご本人が言われてる通り、かなりクセを感じる一冊だった。とにかく前のめりでキザでスノッブ。アメリカをメインに海外へ古本を買い付けに行った時の体験、自身のお店の話。ファンなんでこの勢いに任せた文章も好き。それにしてもここまで人の文章は変わるのか…一人の男の成長を見せてもらっている感じだ。
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