東宝
双葉社
2016年7月発売
「映画の興奮を自分の中に留めておきたい子どもたちは、記憶を頼りに自分でマンガを描くか、ソノシートで視覚と聴覚に怪獣の姿と声を叩きこむしかなかった」。本の中で書かれていた、映像ソフトやネット配信などがなかった頃の話。それでいいんだ。タガが外れたように何度も映画館に足を運ぶ自分を省みて、大いに教訓になった。本は三度目に観に行った「TOHOシネマズ 岡南」のグッズショップで購入。
超濃密な一冊だった。まるでゴジラのようなしぶとさ。読んでも読んでも読み終わらない…映画公開に合わせて、以前出版された「ゴジラの常識」に「シン・ゴジラ」の特集ページを追加、加筆修正したという一冊。昭和ゴジラ編、平成ゴジラ編に分けて過去作を一気に紹介。俳優や監督・特技監督、ゴジラを演じたスーツアクターの面々。音楽にキャラクター商品の解説など、これ一冊にゴジラの常識は完全に網羅されている。ゴジラだけじゃなく、終盤は東宝映画の怪獣までしっかりフォローしてるものだから、本当に強敵だった…サントラも購入してみたし、過去作も見始めた。間違いなくゴジラ細胞が自分の中にも。