茶木則雄
光文社
2006年2月発売
世の中にはいろんな人がいる。古本市。何の気なしに本棚を眺めてると、獲物を奪われる危機感でも察したのか、それまでぼーっと本を見ていたはずのおじいさんが突如戦闘モードに!こっちの視界を遮るかのように(自分にはそう見えた)本を探し始めた。買うつもりの本を持ってはいたけど…なんか頭きた!なぜか自分も負けじと一心不乱にチェック開始。すると偶然目についた西原理恵子さんのイラスト。サブタイトルもなんだかそそる。もらった!なんだかよくわからない優越感に浸りながら会場を後にしたのでした。はあ…情けない…
本のタイトルにはピンとこないけど(だって、結構家に帰ってるから)、「本書を一言で言えば、家庭内恥さらしエッセイ」。これには大賛成も大賛成。素直なだけが取り柄の息子と、「亭主を殺す完全マニュアル」を本当に買う妻。この三つ巴のやり取りに大爆笑!著者の茶木さんはミステリー専門書店の店長。奥様とのバトルがヒートアップし過ぎて、すっかり忘れてる時もあるけど、話の中に放り込まれる本のチョイスは的確そのもの。頭に血が上ると、ろくなことがないのに。こんな素晴らしい出合いが待ってるとは…
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