『食い意地クン』

久住昌之 

二見書房 

2004年12月発売


神戸元町にできた「1003」さんで購入。興奮してスイッチが入ったときの異様なテンション。即行で自らツッコミを入れる独自のスタイル。今まで読んできた作家の中で一番好きな文章かもしれない。音楽をされてるのが影響されてるのか。向井秀徳「厚岸のおかず」にもこんな雰囲気を感じました。今年見つけた二大巨頭。 

 

砂糖かけて食べれば?最近のグルメ番組の「野菜が甘い」「肉が甘い」なんかの決まりきったコメントを聞くと、本当にそう思ってしまう。ただし、この本は本物。とんかつ、カレーライス、おかゆ、サンドイッチ、ねこまんま、天丼、さんま、キャベツ…どこにでもある普通の料理をオリジナルの視点と解釈で、テレビのコメンテーターより100万倍ウマそうに紹介しています。「おいしさは体験にも深く関わっている。人の数だけ「本当にウマイもの」はあると納得できる」。なんだけど、間違いなく本で紹介された食べ方はウマそう。5分で書けそうな、おならブー太の4コマ漫画も秀逸でとても面白い。とても良い本読んだ、ごちそうさま!