『ほんじょの鉛筆日和。』

本上まなみ 

新潮社 

2006年6月発売


先月行った岡山、児島で開催された古本蚤の市「SOHO BOOK MARCHE」。出店されていた「古本ながいひる」で購入。とっても好内容のエッセイでした。「サバを悪く言う人は、私は嫌い。」…良かったからもう書いてしまうけど、読み始めはとにかく苦痛だった…でも無理やり本の世界観について行ったら…化けた!しかも読んでる最中に! 

 

雑誌アンアンに連載されていた「ほんじょのへもへも通信。」を書籍化。詳しい経緯なんかは知る由もないけど、途中から本上さんの肩の力がふっと抜けたような印象は確かに伝わってきた。連載の回数を重ねる毎に、子供の頃の話やご家族のエピソードを披露する毎に(この辺からどんどん自然な文章になっていったように思う)。読み終わる頃にはタレント本じゃなくて、良いエッセイストの本を読んだなあという満足感があった。美人でほわんとした雰囲気にずっと騙され続けてきた。他の著書見かけたら、必ずまた手に取ります。確かめてみたい。

 

 

『本の街あるき NO. 4』