広瀬洋一
本の雑誌社
2013年9月発売
まだ行ったことはないんだけど、東京・下北沢にある「本屋B&B」。本の販売と並行して店内ではビールやドリンクを販売。有料のイベントを毎日開催して本以外でも売上げを上げてお店を運営している。素晴らしい発想だと思うし、今はこういう経営スタイルが本屋さんを続けていくには必要なんじゃないかなとも思っています。
整然と綺麗に並べられた本棚の表紙に惹かれて購入した。こちらもまだ行ったことのない、東京・西荻窪にある古本屋「音羽館」。店主、広瀬洋一さんの音羽館のできるまでの成り立ちからこれまでを綴った本なんだけど、お店のお客さんの言葉をお借りするなら「まっとうな古本屋」。これが本からもすごくよく伝わってくる。本当にその街に根ざした古本屋さん。「本屋B&B」のような経営スタイルの本屋さんが登場したところでの、音羽館のような古本屋さんの存在。ここ数年の状況から言えば、自分にとってはたまらなく嬉しくなる事実でした。まっとうな古本屋さんでもきちんとお店を続けていける。これを読んだら古本屋さんを始めてみたくなる人が増えるだろうな、やっぱり。
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