服部文祥
筑摩書房
2008年11月発売
「情熱大陸」を見て知った登山家、服部文祥さん。以前、本をヴィレッジ・ヴァンガードで見かけていたんだけど、この人はてっきり伝説の登山家とかなのかなと思い込んでいた。1969年生まれの服部さん。競馬でいえば武豊、音楽でいえばマリリン・マンソンと同い年。まだまだ現役バリバリのアラフォー世代です。
国内外、世界各地の難攻不落といわれる山々を踏破しながら、最小限の装備だけで挑む「サバイバル登山」という登山スタイルを実践している服部さん。情熱大陸でも現地で食料を調達する場面とか、非常にストイックな姿を垣間見ることができたんだけど、本の中では意思の弱さ爆発!道行く登山客に会えば加工食品がほしいと頭の中がいっぱいになったり、意味もなく釣り師に釣り対決を挑んでみたり、ところどころで自分の決めたルールを破ってみたり。「人はズルなしで生きられるのか」重い副題が付いているけど、服部さんけっこうズルしています。自分はこういう一面を見て、もっと服部さんに興味を持つようになった。登山道で服部さんに出くわしたらハイチュウを渡そう。きっと大喜びしてくれるはずだから。
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