角田光代、岡崎武志
ポプラ社
2005年4月発売
先日、岡崎武志さんの著書「女子の古本屋」の感想を書いた後に、ブログでお知り合いになった方に教えてもらったのがこちらの本。直木賞作家、角田光代さんと岡崎さんのコラボ著書。古本屋通い百戦錬磨の岡崎さんが、古本素人の角田さんに指令を下して東京など各地の古本屋街へ派遣、古本道の奥義も伝授します。
本は角田さんの古本屋通いのレポートと、それを添削・詳しく解説した岡崎さんの文章が交互に成り立っている構成になっているんだけど「女子の古本屋」では丁寧で誠実な感じだったのに、今回の岡崎さんの文章ときたら…道場の師匠の設定からか妙におじいちゃん口調だし、自分ひとりでずっとボケ続けちゃっている。それに比べて対照的なのが角田さんの文章。面白くて簡潔で爽やか～。一気に角田さんのファンになってしまった。ちなみに文庫版も出てるんだけど、単行本の表紙の方が自分は好きなのでこっちで感想を書いた（表紙は角田さんの本棚、並んでいるのは今回の古本屋巡りで購入された本）。悪口ばっかり書いちゃったけど、すごい面白かったので岡崎さん、またこんな本を出してください！
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