ゆうきまさみ
小学館
2003年12月発売
名作「機動警察パトレイバー」を生んだ、ゆうきまさみ先生の次回作だった「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」。高校を辞めたいと思っていた当時、現実逃避も含めて毎日のように読み返していた漫画です。
春休みにバイクで北海道へツーリングに出かけた都内の有名進学校に通う高校生、久世駿平。ひょんなことから行き倒れ、そんなところを競走馬生産をしている渡会牧場の従業員の人に助けてもらう。前作を読んでいた時から思っていたんだけど、本作でも個性は豊かでもスマートに生きる、まるでトレンディドラマの出演者のようなキャラクターが活き活きと多数登場。ジョッキーや競走馬が主役の競馬漫画が多いなか、牧場を取り巻く人たちが主役の競馬漫画は新鮮。そして牧場をベースにきれいに話の輪が拡がっていくのには毎回ワクワクしてました。表面はソフトでも中身はしっかり充実。この漫画から競馬に興味を持ってもらえたら。全く男くさくない漫画なので女性の方にも断然おすすめ。最後に、軽い体験者は語るけど、牧場の仕事は本当に大変なので就職の際はよーく考えてご決断を…