『本屋さんに行くと言ってウルグアイの競馬場に行った』

鍜治真起 

波書房 

1997年1月発売


アマゾンのワンクリック機能って本当に便利だなぁ(いきなりしみじみ)。なにげなく「競馬」のキーワードで現れた本書、ついつい取り寄せてしまった。不思議なタイトルの感じから、読む前はファンタジー、フィクションものかと思っていたんだけど、話の中に出てくる「ニコリ」という馬が実際にいることを知って、競馬好きとしては一気に本の世界へ引き込まれてしまいました(著者プロフィールのところにニコリの実際の写真が) 

 

本は、そんなニコリの名前をたまたまスポーツ新聞で見かけて自分の手がけるパズル雑誌の誌名にしてしまった、この本の著者、鍜治真起さんのパズル通信「ニコリ」のお話と、いつか逢いたいと思い続けていた本物の馬のニコリとの出会いの、二つのお話から成っている一冊。二つの話が交互に展開していくのも面白いんだけど、なにより著者、第一章でいきなり本物の馬のニコリと感動の出会いを果たしちゃっています。のほほんとした鍜治さんの文章も面白くて好きだなぁ。