志多三郎
光文社
1986年11月発売
倉敷駅からすぐ近く。細い路地の真ん中にその古本屋はある。閉店されてるわけではないらしいけど、シャッターが閉まっているのを見かけるたびに、いつお店は営業されているんだろうと不思議な想像力がかき立てられていた。自分の中では幻の古本屋になっていた「読楽館」。何の気なしに休日の昼間、店の前を通ったら…開いてる!!店主の森川さんの人柄も素敵でした。
「ああ、やれるんじゃないかな」。森川さんが倉敷の古本屋、「蟲文庫」の田中美穂さんに薦めていた本書。岡崎武志さんの「女子の古本屋」を読んで気になっていたんだけど、その本を森川さんのお店で購入することができた。しかし、20年近く前の本。オンライン書店や電子書籍、コンビニの台頭など、はっきり言って古本屋を取り巻く状況が違い過ぎるけど、それでも内容が古臭くなっていなかったのが驚きだった。田中さんはこの本を頼りに開業されたわけなんだけど、もし自分だったらどうだろう…古本屋を始めたいと思う人は必読だと思います。