松岡正剛
青幻舎
2012年10月発売
20代の頃はCD販売の仕事をしていました。その中でも楽しかった仕事は、自分で勝手にジャンルの括りなんかを気にせずに、商品に関連性を持たせてコーナーを作ったりしたこと。しかし結局、ここのところは最後まで突き詰められなかった。販売の仕事から離れて、松岡正剛さんの「松岡正剛の書棚」を読んで衝撃を受けた。扱ってるものこそ違えど、「松丸本舗」は自分のしてみたかったことだけでお店が完璧に成立してしまっていた。
9月30日をもって閉店してしまった「松丸本舗」。そんな「松丸本舗」の最初から最後までの3年間、すべてをまとめた一冊。お店はなくなってしまったけど、読むと寂しいというより楽しい気持ちになってくる。本当に凄いお店だったんだなと改めて思った。実際に行ったことがない人間が言うのもなんだけど、こんな夢みたいなお店、本当に存在してくれてありがとうございました。「松丸本舗」から受けた影響を今後有意義に活用していきたい。