幅允孝
マガジンハウス
2011年6月発売
「本のセレクトを職業にする人」。ブックディレクター、幅允孝さんのこちらの著書。今の流行とかそんなものにはまったく関係なく、ただ幅さんが大好きでみんなにも読んでもらいたいと思ってるであろう本が88冊、活き活きと楽しく紹介されていた。普通のブックガイドとは一味も二味も違う一冊、自分はこういう本が本当に大好きです。
自身で選書集団「BACH」も運営されている幅さん。もちろん膨大な本の知識があるとは当然思うんですが、後追いで「ワンピース」にハマりまくって深夜にコミックを買いに走るエピソードを披露するなど、頭が柔らかいというか、ただただみんなが知らないマニアックな本を紹介してこないところがさすがプロだなぁというか、とても好感が持てた。まだほとんど読んでいないけれど、幅さんのおかげで難しく構えることなく、色んな本の存在を知ることもできた。幅さんの文章のセンスと面白い企画力と単純に大好きな本を人に紹介したいというパワーの集合体「幅書店」。ほんとに作ればいいのに。