『冬の本』

単行本

夏葉社

2012年12月発売


二度冬を越しました、読み切ることができずに。岡山「古書五車堂」で13年に入って購入。タイトル通り、やはり冬に読みたいと思って読み始めたんだけど、年末年始の激務に邪魔されて挫折してた。今度こそはと心に誓った去年の冬。激務は今までよりもさらに強烈だったけど、なんとか年をまたぐことなく読み切れた。84人の冬の本をテーマにしたエッセイが収録された一冊。自分の中では間違いなくこの本自体が冬の本になった。湯船で意識なくなりそうになりながら読んだことは忘れない。

 

見開きにお一人、一冊。様々なジャンルの方々が自由に大切な一冊の本の感想を執筆されているというのが、それだけで読んでてワクワクした。ストレートに本の感想を書く人や、本のことをあまり前面に出さない人など、紹介の仕方も様々。本はもちろん、それぞれの方の執筆方法の違いも楽しむことができた。知らなかった人を知ったり、冬を迎えるたびに新たな発見がきっとあるはず。それを毎冬楽しみに本棚に大切に収めておこうと思う。